風は見えなくても風車は回る
音楽は見えなくても心に響く
J.S.バッハ
Track9 The Star-Spangled Banner
『星条旗』(The Star-Spangled Banner)は、アメリカ合衆国の国歌です。
歌詞は、1812年~1814年の米英戦争における、メリーランド州ボルチモアのマックヘンリー砦をめぐる戦いがモデルとなっています。イギリス軍の強力な夜間攻撃にもかかわらず、米軍が守る砦が陥落せず、明け方になってもなお、星条旗が砦の上にはためいているのを見て感動したフランシス・スコット・キーさんが、その情景を念頭に置きつつ、1814年に歌詞を書きました。そのため、歌詞は「敵の夜襲にも飛んでくる爆弾にも負けず、自由と勇気の地のシンボルである我が星条旗は、なお力強くはためいているか?」と問いかける勇ましい内容になっています。歌詞は4番までありますが、通常歌われるのは1番のみとなっています。
この歌詞が、当時イギリスでポピュラーだった”To Anacreon in Heaven.”という曲のメロディーに合わせてアレンジされ、軍の行進曲となり、大統領による軍の観閲式の際などに演奏されるようになりました。この歌が議会の承認を得て正式に「国歌」としての地位を得たのは、1931年のことです。
なお、曲名を「星条旗よ永遠なれ」と日本語に翻訳する例が間々ありますが、『星条旗よ永遠なれ (Stars and Stripes Forever)』は作曲家ジョン・フィリップ・スーザによる行進曲であり、全く別の曲です。こちらは、1987年12月に「アメリカ合衆国の行進曲 (National March)」に制定されました。
今回はAUNJ クラシック・オーケストラさんの和楽器によるアメリカ国歌の演奏をご紹介します
AUNJ クラシック・オーケストラ「1000年続く和の音を、1000年先まで伝えたい。」
をコンセプトに、2008年に和楽器のみで編成されたユニット。
リーダーの井上良平を中心に、和太鼓・三味線・箏・尺八・篠笛、それぞれの第一人者である邦楽家7人が集結。 国内では、毎年の単独公演、会館自主公演を積極的に開催のほか、伊勢神宮、蔵王堂、春日大社、宗像大社など、有名文化財、世界遺産での奉納演奏など、精力的に活動を続け、海外では「音楽には、国境はないが、国籍はある。」をテーマに、単独公演を25カ国で開催。
和の音を、世代を超えて日本中、世界中に広める活動を日々続けている。分かりやすく、誰もが楽しめるコンサート、楽曲を提供している。
世界で活躍する和楽器ユニットAUN J クラシック・オーケストラ が2014年4月9日 ボストンレッドソックス フェンウェイパークで 試合前のオープニング演奏として、和楽器でアメリカ合衆国国歌を演奏をしました!
メジャーリーグの球場で
和楽器で
アメリカ国歌を演奏する
何度読んでも偉業だな、と思います。
日本で言い換えるなら…
両国国技館でアフリカ民族楽器で君が代を演奏
というところでしょうか。
異国の地で響く和の音は
とても感慨深いものがあります。
良い音楽はどこの国でも
どんな人の心にも届きますね。