平素は格別のご愛顧賜わり、厚くお礼申し上げます。

誠に勝手ながら、弊社では下記日程を
今月のノー残業デーとさせていただきます。

19日（水）

28日（金）

終業時間は17時30分となっております。

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

　－NO.1にならなくてもいい
　もともと特別なOnlyone－

 

♫豆知識のコーナー♪

 

季節ごとの行事やお祝いの日に食べる特別な料理を「行事食」といいます。
日本には、古くから季節の節目などに旬の食材を使った料理を神様にお供えし、作物の豊作や家族の健康、幸運を願う文化がありました。
また、神社などで行われる催事の後には、「直会（なおらい）」と呼ばれる食事会が実施されます。直会では「神様と同じものを食べることでご加護を得られる」という考えから、神様へのお供え物を参列者同士で分けて食べるのが習わしとなっています。
このように、日本では行事（催事）と食事が強く結びついており、現在も行事食を楽しむ風習が広く残っているのです。

 

〇３月の行事食は「ちらし寿司」

３月には、女の子の成長をお祝いする行事「ひな祭り」があります。
今月の記事では「ひな祭り」に関する行事食を取り上げていきます。

 

○ひな祭りとは？

女の子の健康や健やかな成長を、幸福を願い、３月３日に行われる行事が「ひな祭り」です。
３月３日は「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」と呼ばれ、節句(季節の節目)の中でも重要な「五節句」のひとつとされています。
五節句は他に、１月７日の人日(じんじつ)や５月５日の端午(たんご)、７月７日の七夕(たなばた・しちせき)、９月９日の重陽(ちょうよう)が挙げられます。節句はもともと、旬の植物から生命力をもらい、災いを払うという年中行事だとされています。
旧暦の３月３日はちょうど桃の季節と重なっていたため、上巳の節句は「桃の節句」とも呼ばれています。
平安時代頃に中国から日本に伝わった上巳の風習は、紙で作った人形(ひとがた)に自分自身の厄災(やくさい)をうつして、
川や海に流して清める「流し雛」の原型になったと考えられています。
さらに、同じ頃に貴族の子女の間で行われていたおままごと遊びである「ひいな遊び」と合わさり、現在のひな祭りの形になったとされています。

 

 

○雛人形をかざる理由

なぜ、ひな祭りに「雛人形」を飾るようになったのでしょうか。これには大きく分けて２つの説があると考えられています。

１．女の子の良縁を願うために飾る
その家に生まれた女の子に対して、「よい人に出会えますように」「よい結婚ができますように」という願いを込めるために飾るという説があります。雛人形は天皇陛下と皇后陛下の結婚式を元にデザインされていることから、このような祈りが込められるようになったと言われています。

２．お守りや厄払いのために飾る
その家に生まれた女の子を守ってもらうために飾るという説もあります。「流し雛」の文化があるように、日本では昔から人の形をした紙や土を身代わりとして使っていたそうです。その風習が雛人形にも受け継がれたと考えられています。衛生環境が改善され、医療も発達した現代では考えられないほど、昔は子供が無事に育つのは難しいことでした。そのため、古くから日本に伝わる行事には、ひな祭りに限らず、厄払いを意味したものが多く見られるのです。

 

 

○ひな祭りならではの行事食

なぜひな祭りに「ちらし寿司」を食べるようになったのでしょうか。日本にはもともと、お祝い事にはお寿司を食べる習慣がありました。ひな祭りだけでなく、「寿司」は「寿を司る」(ことぶきをつかさどる)と書くことからおめでたい場で食されるようになりました。
お寿司の中でもちらし寿司は見た目が華やかなため、女の子の健やかな成長を祝うひな祭りにぴったりということで、大正時代以降食べられるようになったと考えられています。ちらし寿司の代表的な具材である「海老」、「蓮根」、「錦糸卵」にはそれぞれ意味があります。海老は、腰が曲がるまで長生きできますように、蓮根は遠くまで見通せるように、錦糸卵には黄身と白身で金銀財宝を表すという意味があります。単にちらし寿司といっても関東・関西で違いがあります。関東は白い酢飯の上に刺身を中心とした具材を散りばめたものです。お寿司の握らないバージョン、もしくは海鮮丼の酢飯バージョンといったようなものです。関西は、細かく刻んだ具材を混ぜ込んだ酢飯の上に、基本的に刺身は使わず錦糸卵や火を通し、味のついた具材などが散りばめられたものになります。

 

○ちらし寿司のほかにも

ひし餅
ひし餅は赤(桃)・白・緑の３色のひし形のお餅が重なったものです。色の意味には諸説ありますが、赤は「魔除け」、白は「雪・清浄」、緑は「草や芽吹き」という意味が込められています。

ひなあられ
ひし餅を砕いて煎ったものが由来とされています。関東はお米を揚げた、ポン菓子というものに砂糖をまぶした甘いあられのことをいいます。関西では餅を揚げ、甘いものに加えしょうゆ味、エビ、あおさ味などのしょっぱい味付けのものあります。

蛤(はまぐり)のお吸い物
はまぐりは、良縁の象徴とされています。はまぐりの貝殻は一対になっていて、もともと対になっていた同士でないとぴったりと合わないことから、夫婦円満の象徴とされています。良縁に恵まれ、一生幸せに過ごせるようにと願いを込めて食べられるようになりました。

 

「ひな祭り」のいろいろいかがでしたか？
今年度は行事食について取り上げました。
来年度も「豆知識のコーナー」は続きますので楽しみにしていてくださいね！

１年間お付き合いいただき、ありがとうございました(*˘︶˘*).。.:*