(`·⊝·´)今回は自分が会話をリードするんだ
(`·⊝·´)するんだっ
と何やら意気込んでいる担当者X。
そこに通りかかった1人の技師が担当者に声をかける。
「変顔の練習ですか?」
(;´∀`) 「あっ…星主任。実はかくかくしかじかで…」
「あ、じゃあ次僕にしますか?僕でいいですか?」
助かります٩(ˊᗜˋ*)و
第3回目は星純平主任に色々な事を聞いてみました。
数多くの選択肢から測量業を選んだ理由とは
本日はよろしくお願いいたします。
早速ですが最初の質問です。
この業界に興味を持ったきっかけを教えて下さい。
高校を選ぶ時は、これがやりたいっていうのは特になかったので普通科に進学をしました。次の進路を考えた時に、親が工業系の仕事をしているので、漠然と工業大学に行こうと思いました。それで、道内の工業大学を調べた時に”メタンハイドレート”という海底にある天然エネルギーの研究に力を入れている北見工業大学に興味を持ちました。なので同じ工業系なんですけど、入り口は環境工学だったんです。それで、実際に大学で学んでいく中で、測量の授業が面白かったんですよね。器械を見たり図面を書いたりしていて「あ、測量楽しいな」って感じて。身体を動かすことが好きで外で働きたいとも思っていたので、現場仕事の多そうな土木の道に進もうと思いました。
土木の道と言っても結構幅広いと思うのですが、決め手は何でしたか?
就職活動をする時に教授と色々相談をするのですが、「測量がしたい」という前提で話を進めて行った時に『ゼネコンは設計図を基に道をつくるところ、コンサルは道の無いところに道をつくるところ、どっちがやりたい?』と聞かれて「コンサルですね」と即答しました。“道の無いところに道をつくる”ってかっこいいなぁ、と。それで求人募集しているところを探すと、教授の紹介もあって旭川にあるこの会社に出会いました。僕は実家が秩父別なんですけど、旭川だったらそんなに遠くないし、何より入社試験で来た時に社屋が綺麗だったのが決め手です。
筋道を立てて考えた先には達成感とやり甲斐があった
実際に働いてみて働く前との印象の違いはありますか?
学生の時は現場に出て測量するだけって思っていたのですが、考えることがたくさんあって、コミュニケーション能力も大切だな、というのは感じています。用地測量だと、例えば道路を拡幅するための業務だとしましょうか。拡幅対象の土地は地権者さんから買うのですが、誰からどれだけ土地を買うのか…そもそも、そこは誰の土地なのか、それを調べるためにはどの資料を見れば良いのか…考えることが山積みです。一番古い資料だと字がなんて書いてあるかも読めなくて今でも苦労しています。絵だけの図面もあって、当時は器械が無いので縄とか鎖とかで測量していたりするんですよ。だから今の技術で実際に測量すると、昔測量したものと違うことはよくあるんです。そこで、現在の精度の高い最新機器で測量をした上で、地権者さんに立ち会っていただいて、その違いなどをご納得いただいて…そこでコミュニケーションが生まれますよね。地権者さんに気持ちよく納得していただくためにはしっかり筋道を立てて考える必要があります。でも考えることが多い分、成果品というものができたときは達成感があってやり甲斐を感じますね。
他にはどんなやり甲斐がありますか?
資格が増えることで成長を実感できるところですかね。昨年度は小型船舶2級などを取得したんですが、資格を取得することで担当できる業務内容の幅が広がります。また、資格取得までは会社の手厚いサポートもありますし、取得したら資格手当もあります。その分、不合格だと悔しさと申し訳なさでいっぱいになってしまうので、そうならないようになんとしてでも合格しようと、気合い入れて勉強しますよね。良い意味で緊張感があります。Xさんもそうでしょう?
そうですね…私は異業種から転職して3年目ということで今年若者に混じって測量士補試験に挑戦したんですけど、仕事とか家事とかで疲れたから今日は勉強お休みかな~って思ってもいやいや会社のサポートは裏切れないと30分だけでもやろうかな、ということがしばしばありました。自分にとって都合の良い言い訳を潰してもらってモチベーションの維持に繋がったので感謝しています…って私の話はいいんです。
ちなみに次の取得を考えている資格ってありますか?
民間の資格も結構たくさんあって、その資格を持っていることでできる業務もあったりするので、自分が成長し続けるためや、業務内容の幅を広げるために、様々な資格取得に挑戦したいと思っています。
進化し続ける測量の奥深い魅力に迫る
お話を伺っていると測量の奥深さが伝わってくるのですが、測量の魅力とは何でしょう?
最大の魅力はやはり最前線での仕事ということでしょうか。何をするにも測量は必要ですからね。測量から全てが始まる……全ては自分から始まると思うと気持ち良いですよ。自分が仕事した場所を数年後とかに通った時に風景が新しく変わっていると「あ、ここは僕から始まった景色ですよ~」と嬉しくなります。
後はですね、測量機器が年々進化しているので、最先端技術に触れられるというのも魅力の一つだと思います。身の回りを見渡すとスマホとか家電とか、意外と最先端技術で溢れているんですけど、今最先端技術を扱っていますって感じることってあまりないじゃないですか。測量機器は実際に使っていて、作業時間が短くなったり、できなかった事ができるようになったり、精度が上がったり、と最先端を直に感じられるので楽しいです。最新機器を使いこなせるように日々精進しています。
新入社員も入りましたからね。
そうですね。2人ともまだ10代ですから。僕も頑張らないとすぐ抜かされちゃいますよ。今年、新入社員研修を初めて担当したんですけど、教えるって結構考えますね。実際現場に行って、やってみないとわからないこともあるし、かといって現場に行った時に初めて教えるともならないじゃないですか。なので、あらかじめ知識として持ってもらっておいて、実際経験したときに知識と経験を結び付けられるようにするためには…ですとか。教えたいことはたくさんあるけど、教えられる時間は限られているので、どうやって伝えていこうかと考えています。彼らの立場にしてみると、社会人になりたてで緊張しているだろうから、最初はなかなか自分を出せないだろうし、きっと質問するのも勇気を出していると思うので、先輩としてはその想いに応えたいですよね。僕も測量でわからない部分はあるし、まだまだだなと思うこともたくさんあるので、毎日が勉強です。後輩のためにも早く一人前の技術者にならなければと自分にプレッシャーをかけて頑張っています(笑)
夢の実現に向けて努力する全ての人へのメッセージ
最後になりますが、学生時代の自分に「これをやっておくといいよ」という一言をかけるとしたらどんな言葉をかけますか?
最後にこの質問をします、と事前に話をいただいていて、結構考えたんですけど、正直これといって学生時代にやり残した事があるか、と言われると無いんですよ。
かっこいい
それでも一言かけるとしたら、曖昧な表現になってしまうんですが「もっと色んな経験をしても良い」です。これは、どの業種でも言えることだと思うのですが、何が仕事の役に立つかわからないんですよね。僕は大学時代、川の研究をしていました。それは測量の技術には直接関係のない事ですが、仕事をする時にとても役に立っています。研究で船やボートに乗ることもあったので、安全対策についてある程度の知識は持っていました。ボートに乗ったり、川沿いでの仕事の時には、大学時代の経験から危険な水の流れがわかるので、「今日は危ないからやめておこう」といった判断ができます。大学生や社会人になったばっかりで、まだ若いからとか、業界に入ってまだ浅いといっても、きっと出来ることはあって、たとえその業界での経験が浅くて持っている資格が少なくても、それまでの人生経験と知識が大きな武器になると思うんです。なので、目指す業種の分野のみに全力を注いでもいいけど、幅広く色々な経験をしていくことも大事だよ、と伝えたいです。
夢の実現に向けて努力する全ての人へのメッセージですね!
たくさんの素敵な話をありがとうございました。
いえいえ、こちらこそありがとうございました。
こうして第3回目を終え、一息つく担当者X。
(/◎\)サブタイトル通りの方だったなぁ
( ´・ω・)ふぅ…
( つ旦 )
(´-` ).。oO(会話をリードするどころか
(-ェ- ).。oO(自分の話をしてしまった
(;ェ; ).。oO(最後には励ましていただいて…
(´-` ).。oO(次は逆に合いの手に力を入れてみようか
-担当者Xは迷走し始めた-
続く