遡ること、2021年12月。世間を大きく騒がせたニュースがありました。それは「生乳大量廃棄の危機」というものです。なんと5000トンもの生乳が処理不可能になっていました。この原因は複数の要因が重なって生じたものだと言われています。
コロナ禍の影響で、飲食店・観光業界の業務用需要が低迷
牛乳生産量の約11%を占める学校給食用の需要が冬休みでストップ
年末年始は帰省・旅行などの影響で家庭用需要が減少
冬は冷たい牛乳やアイス等の乳製品の消費が落ち込む傾向
などが挙げられます。今期は規制のない年末年始という事がピックアップされ、大きなニュースになることはありませんでしたが、毎年冬休みはありますし、帰省するのも変わらないのではないでしょうか。さらに、2022年は『飼料や資材の高騰による影響で乳製品が値上がり→買い控えの傾向』という事実も牛乳消費低迷に追い打ちをかけています。このままでは大きなニュースにならないまま、人知れず生乳が廃棄されてしまう危機的状況です。
酪農王国北海道の住民としてこの状況を見ているだけで良いのだろうか?
( 」゚Д゚)」<道民が率先して牛乳を消費しようではないかぁぁ
そこで!!
弊社では
冬こそ牛乳を飲もう
という取組を行っています。
少しでも牛乳消費の手助けになれれば、という思いから
冬休み期間中の
12/27、1/6、1/13
の3回に分けて全社員に合計9リットルを配布しています。
ここだけの話、夏より冬の方が味が濃いんですよ。
冬、子牛を出産した後は生乳の栄養価が高まる
夏は水分の多い生の牧草、冬は干し草や発酵させた牧草を食べる
夏は水をよく飲むため、成分が薄まる
乳牛は寒さに強く暑さが苦手でよく夏バテしている
など、様々な要因があります。
もちろん、乳牛は生き物なので、品種や個体、飼料、暮らす地域などの影響によっても変化するので、夏と冬のどちらが優れていると言い切れるわけではありませんが、冬の方がたんぱく質・炭水化物・ミネラルなどが多くなり、味が濃い傾向があるのです。
チーズたっぷりグラタンやシチュー、コーンスープ、鶏と白菜のクリーム煮、バターチキンカレー、カニクリームコロッケ、フレンチトースト、クリームパスタ、ミートドリア、担々麺…冬ならではの温かいメニューで牛乳や乳製品を美味しくいただきたいものです。